絶望的状況で生き抜く少女の美しさに見入る。映画『ハンガー・ゲーム』シリーズのレビュー

作品について

『ハンガー・ゲーム』シリーズは、2012年より公開されたサバイバル・アクション映画。映画は4部作となっている。🇺🇸

『ハンガー・ゲーム』(The Hunger Games
『ハンガー・ゲーム2』(The Hunger Games: Catching Fire
『ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス』(The Hunger Games: Mockingjay – Part 1
『ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション』(The Hunger Games: Mockingjay – Part 2

同名の小説がオリジナルとなる。

公式サイト http://www.thehungergames.movie

あらすじ

独裁国家、パネム王国は、政治中心地で富裕層が暮らすキャピタルと、12の隷属地区で構成されている。

12の地区は、かつて政府に対して起こした反乱への戒めとして、「ハンガー・ゲーム」を強いられていた。「ハンガー・ゲーム」とは、12の地区の少年少女24人が、勝者1人になるまで戦う殺人サバイバルである。キャピタルでは、この「ハンガー・ゲーム」鑑賞を娯楽としていた。

第12地区に住むカットニス・エヴァディーンは、「ハンガー・ゲーム」に選出されてしまった妹の代わりに、自らがゲームに参加することを志願する。

こんなひとにおすすめ

☑ 闘う美少女ものが好きなひと
 絶望的状況で生き抜く強さを知りたいひと
☑ 貧富の格差や、差別は理不尽だと思うひと
☑ スピード感はあんまないのでじっくり観たいひと
☑ 痛い&グロ描写あり⚠苦手な人はNG🙅‍♀️
☑ バトル・ロワイヤルとはあんまり似てない

 

見どころ&感想

『バトル・ロワイヤル』の海外版みたいなかんじかな〜。と軽い気持ちで観たら、はまってしまい、一気に全部観てしまいました。

『ハンガー・ゲーム』シリーズの見どころをまとめました😆

絶望的状況で、なお美しく輝く主人公、カットニス

まず、闘う少女が好き💕そして絶望的で理不尽な状況でも闘うという物語が好き🔥(漫画・アニメの『進撃の巨人』とか)

なにもかも理不尽な環境下で、それでも気高く、優しく、美しいカットニス…とにかく美しい。感情移入して泣ける。ハマり役すぎて最高。

4部作が進むにつれ、カリスマ性が増してどんどんたくましく、強くなっていく。ジェニファー・ローレンス大好きになった😍

ちなみにほかの女性陣も存在感抜群。

ゲームをめぐる、重層的な対比構造

ただ殺し合うサバイバルゲームではない。殺し合いを強制される人。ゲームとして操る人。それを観て楽しむ人…

これら複数の立場や舞台の対比構造、そして、4部作を通してのその変化が見どころ🧐

競技者の心理戦も見ごたえがあるし、ゲームを観て楽しむ人たちの悪趣味さが際立つ。

退廃した近未来の視覚的描写

予告映像を見てなかったのもあるけど、もっと閉鎖的な舞台をイメージしていた。想像以上に、広がりのある世界観で、視覚的な見ごたえがある。

近未来なんだけど、違和感なくリアリティがある。世界観が緻密に描写されていると思った。

キャピタルと12の地区の、残酷なまでの貧富の差の描写は、まさに世界の縮図🌏

いまいちポイント

日本での評価

日本での評価はいまいち。全然話題にならなかったし。しかもDVDパッケージとか告知イメージとかダサすぎる。劇中の映像美と合ってない😱

説明的なシーンが長い

構造説明的なストーリーが最初に続くが、闘い始めるまでにまさか1時間も割くとは思わなかった🙄わたしは、この導入においては、わかりやすいし感情移入しやすいかなというプラス面として取ったが、スピード感を求める人にとっては「まだ⁉前置き長すぎ💢」となる。2作目以降も説明的に進む。ドラマ化の方が向いてたのかな?

ご都合主義ないくつかの箇所が惜しい

わたし的唯一のいまいちポイントとしては、導入の説明が丁寧なわりには、途中からのストーリー展開が「えーっ何でここでこうしちゃうの⁉💢」というようなご都合主義な箇所がいくつかあり、やや冷めてしまうこと。特に1作目。この映画のクチコミ評価が低いひとつの要因になってる😩

『バトル・ロワイヤル』との比較

『バトル・ロワイヤル』の海外版みたいなかんじかな〜と思って観たら、結果全然違ったので、比較してみた🔎

『バトル・ロワイヤル』の特徴

1️⃣各キャラに感情移入しやすい群像劇
2️⃣殺しあうのはクラスメイト
3️⃣当人同士の殺し合いの描写がメインで、スピード感、痛快感ある
4️⃣ひとつの閉鎖空間が主な舞台となる
5️⃣主演は、男と、男に守られる女 恋愛要素少なめ

『ハンガー・ゲーム』の特徴

1️⃣主人公メインに進むので、サブキャラに感情移入しづらい
2️⃣殺し合うのは他人が多い
3️⃣殺し合いの描写の割合が少なめ、かつ、痛快感もあまりない
4️⃣競技者、ゲームメーカー、ゲームの鑑賞者が登場するため、舞台も異なり、重層的なストーリー展開になる
5️⃣主演は強い女、女を支える繊細な男 恋愛要素多め

このような集団デスマッチのアイディアを使った映画は、『バトル・ロワイヤル』よりも前に前例がいろいろあるみたい。

『バトル・ロワイヤル』は小説も映画もけっこうおもしろかったけど、個人的にはストーリーが重層的な『ハンガー・ゲーム』のほうがはまった。

ネタバレありの感想

わりと楽しんだ作品だからこそいまいちポイントが惜しい。

いまいちポイントの具体例は、1作目のゲームルールの唐突な変更とか、ゲームメーカーがゲームに関与しすぎ(炎爆弾とかへんな生き物とか)とかの点。まーセネカが無能すぎってことでいいか…💩4作目のミュットもいらなかったと思うけど…

4部作が進むほどに、カットニスが革命の中心になっていくのが心打たれる。

ほかの女性陣もいい味出してる。

世話役のエフィー、妹のプリム、1作目のルー、2作目以降の丸刈り姉さんジョアンナ、3〜4作目の頭タトゥーのクレシダ監督とかとか。

男性陣はやや存在感薄めだな。わざと?