いつかどこかにいたかもしれない人たち。ティム・バートン最新作、映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』レビュー

作品について

『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』は、ティム・バートンのダークファンタジー映画。原作はランサム・リグスにより2011年・に出版された自身初の小説で、2016年ティムバートンにより映画化された。🇺🇸

公式サイト http://www.foxmovies-jp.com/staypeculiar/movie/sp/

あらすじ
主人公のジェイクは冴えない男の子。祖父の死をきっかけに、ある小さな島の不思議な屋敷へと降り立つ。そこには、異能者と呼ばれる奇妙なこどもたちと、こどもたちを守る女主人、ミス・ペレグリンが住んでいた。平穏で安全な、隔離された世界で生きてきた彼らに、ついに脅威が迫り来る。ジェイクは自らの宿命を知り、子どもたちと結束して敵に立ち向かう。

感想(ネタバレあり)

ティム・バートン最新作というポイントと、奇妙なこどもたち、というタイトルに惹かれて観ました。美男美女のこどもたちが悪者とか辛い現実とかに立ち向かうという物語が好きです☺

ティム・バートンの映画は「マーズアタック!」(あれもティム・バートンだったのか…)「シザーハンズ」「チャーリーとチョコレート工場」を観ましたが、この最新作がいちばん面白かったです。
チャーリーとチョコレート工場などの雰囲気とは異なり、ちょっと怖くてグロい描写も。

オープニングに流れる色褪せた写真に一気に引き込まれ、一枚も見逃さないように注意深く観ました。写真には、この物語の主役であろう奇妙なこどもたちが写っています。いつの時代の誰かわからない不思議な雰囲気に心奪われます。

ファウンド・フォト(自ら撮影したものではなく、昔の写真などを独自の視点で再編集して作品とする手法)みたい、と思って調べてみると、やはり原作の著者は写真コレクター🔍

昔の不思議なトリック写真?などからインスピレーションを得て物語を紡ぎ、原作には50点もの写真が挿入されているとのこと。もともと、写真ありきの物語だったんですね。

いつかどこかにいたかもしれない人たちの、失われた時が再現されるかのような、不思議な感覚です。

個性際立ちすぎなこどもたちも魅力的すぎる✨
空中浮揚能力を持つ少女、指先から火を放つ少女、怪力の幼女、体内に蜂を飼う少年、透明人間、仮面の双子、無生物に命を吹き込む少年、予知夢を投影する少年紳士。

こどもたちそれぞれの能力が活かされるシーンが少なかったので、それぞれの活躍にフォーカスしてくれたらもっとよかったです。
隔離され、過保護に守られてきたこどもたちが、怖い現実世界で大切なものを守るために戦う姿を、もっと観たかった。
双子の活躍には爆笑しました😂

こどもたちを守るペレグリンの厳格さ、使命感に満ちた美しい女性像もよかったし、どんどんたくましくなるジェイクも好感度高かった。

時間操作の概念がやや難解だったり、悪役のサミュエル・L・ジャクソンは役のポンコツ感すごかったり(弱すぎ😅)、細かなところで突っ込みどころがありましたが、深く考えずに楽しめました。

もう一度観たいし、原作も読もうと思いました。ついでにスウィニートッドも観たくなりました。